恋愛心理学で男心の本音に迫る！恋愛観や脈ありサイン＆効果的なアプローチを解説

最近ちょっと気になる彼……。できればお近づきになって、交際できたら最高！恋を成就させるには、男性心理を知っておくと心強いですよね。そこで、数々の男女の恋愛相談に乗ってきた心理カウンセラー近藤あきとしさんに、恋愛心理学の視点から男心について伺いました。恋愛の優先度から気になる女性に取りがちな言動、女性に求めることまで、男性特有の心理を徹底チェック！

男性の恋愛観を知る上で知っておきたいのは、男性心理の特徴です。全ての人に当てはまるわけではありませんが、男性は女性に比べると感情を感じるのが苦手です。

男性の役割が狩りだった太古の昔から定着していった本能という説の他、「男性は泣かないもの」「強くなければならない」といった思い込みの中で育ってきた時代背景も影響しているようです。

「感情的になることが苦手」という性質は、次のような特徴にもつながっています。

・バランスを重視する
人生を恋愛や仕事、趣味、家庭などにカテゴライズした場合、女性は「恋愛が一番大事！」などと優先順位を付けたがります。一方、男性はどのジャンルにもできるだけ同じくらいのエネルギーを割こうする傾向があります。

・理性的
感情を感じるのが苦手なため、感情が湧き上がってくると対処に困ってしまいます。そのため、自分のペースを守るために理性的であろうとします。

・目標や目的到達が最優先
社会で結果を求められる男性は、感情や共感をベースに人とつながることよりも、目標や目的達成のために、どう段取り、どう達成していくかを考えることが得意です。

これらは、恋愛においても如実に表れます。詳しく見ていきましょう。

恋愛にやすらぎと安心感を求める

男女差がなくなってきているとはいえ、特に社会的には男性は自立し、仕事で成果を出すことを求められることも少なくはありません。

また目的達成意識も強い傾向があり、外では戦闘モード。そのため、プライベート、特に心を許したパートナーとの間では、ワクワクやドキドキといった感情よりも“よろい”を脱いでのんびりする方を好みます。

女性のやさしさや包容力に弱い

多くの場合、男性は自分の弱みを見せることを良しとしません。感情を感じるのが苦手なため、落ち込んでいたり、悲しんでいたりする弱い自分をなかなか受け止めることができないのです。

そのため、弱い部分や自分で「ダメだ」「情けない」と思っているところも含めて、丸ごと受け止めてくれる女性には、つい心を許してしまいます。

女性の役に立つことが恋愛のモチベーション

男性は自分が満たされることよりも、「自分の力で」女性を喜ばせたいという欲求を持っています。それが人生の成功のバロメーターになっているという男性も少なくありません。

恋愛でも、自分の幸せよりも、女性が喜んでいる姿を見ることを求めます。小さな男の子がヒーロー願望を持つように、「愛する人を守りたい！」という本能が男性の恋愛へのモチベーションとなります。

気になる人には、他の異性とは違う態度を取ってしまうもの。男女に共通するものもあれば、男性心理特有の脈ありサインもあります。

次の10個のサインのどれか一つ当てはまるものがあったとしても、即「脈あり！」と結論づけるのは難しいですが、複数該当するならば、あなたを異性として意識している可能性大です。

１.用事がなくてもよく話しかけてくる
好意を持った女性には積極的に関わりたくなり、常に話すきっかけや話題を探しています。

以前と比べて、また、他の人と比べて、会話やSNSでの連絡がマメになった時は、あなたに関心が向いているということです。

２.会話中によく目が合う
目は口ほどにものをいうと言われますが、視線や目の動きには無意識に感情が出ます。

興味を持っているとつい見てしまうのです。まれに相当な恥ずかしがり屋の人の場合、意識しすぎて逆に目をそらしてしまう人もいます。

３.頻繁に褒めてくる
何かと褒めるということは、自分にあなたの注意を引きたいという気持ちの表れ。

「今日の髪型いいね」「いつも頑張っているね」など声をかけてくる機会が増えたら、好意を持っているサインかもしれません。

４.よくプレゼントや差し入れをくれる
女性の喜びそうなスイーツや他の人とは違う出張のお土産……。ちょっとした贈り物をあなただけにくれるようになったら、好意がある可能性大。

男性は好きな人を喜ばせたいという欲求を持っているため、「何かを与えてくること＝好意がある」と解釈できます。物だけでなく、仕事をフォローしてくれたり、何かと助けてくれたりというのも同様に考えられます。

５.自分の話をよくしてくる
好きな女性に対して男性は、聞いてもいないのに、「俺●●に住んでいるんです」「休みは●●に遊びにいきました」などと、自分の話をしがち。

自分がどんな人間か自己開示することで、相手に自分を知ってほしい、安心してもらい、距離を縮めたいと思っているからです。

他にも、頑張っていることをアピールしてくる時、自分の好きな本や音楽などをおすすめしてくる時も、同じような願望が潜んでいます。

６.頼んでいなくても相談に乗ろうとしてくる
これも、「好きな人の役に立ちたい、喜んでほしい」という欲求の表れです。相談に乗ることで、信頼や安心感を持ってほしいと思っているのです。

「自分は頼りになるよ」「君の気持ちわかるよ」と共感力をアピールしているのかもしれません。

７.好きなことについて質問をしてくる
女性と同じく男性は好きな人の好みを知りたがります。好きなものを把握し、興味を持つことで、相手に好かれたいと思うからです。

また、デートに誘うためのリサーチをしている可能性もあります。

８.会話の細かい内容をよく覚えている
常に意識している相手の発言はちょっとした雑談だったとしても覚えているものです。もし自分では忘れているようなことでも、男性が覚えていたら脈ありの可能性大です。

９.下の名前やニックネームで呼んでくる
もともとは名字で呼んでいたのに、下の名前やニックネームで呼ばれるようになったら、相手は距離を縮めたいと思っているということです。

10.二人きりになる機会を作ろうとする
例えば職場なら、会議室までの移動タイミングや休憩時間に気付くといつも近くにいたり、なぜか帰りのタイミングが一緒になったりしたら、あなたを狙っているのかも。

二人きりになって、親密になる機会を作っているのかもしれません。

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恋愛心理学を生かして、恋愛を前に進めよう

恋愛心理学的に、男性が好む女性には何か共通した傾向があるのでしょうか？答えはイエス。男性が好きな女性のタイプには、前述の「恋愛観」が影響しており、次の３つが挙げられます。

よく笑う女性

男性は女性に優しさを求めます。心理学において、男性は女性に比べて、「自分は攻撃されるのではないか」「自分は間違っているのではないか」などという罪悪感を抱きやすいといわれています。

そのため、たとえ何か大きな間違いを犯したわけでもないのに、不機嫌な女性を見ると、「自分が何かしたのではないか……」と不安に感じてしまうのです。

さらに、感情を感じるのが苦手な男性にとって、相手の女性がどんな気持ちなのかを想像するのはとても難しいものです。

笑顔は「楽しい」「うれしい」という感情をわかりやすく示す表情。女性が笑顔でいると男性はホッとし、好意を抱きやすくなります。

素直に感情を表現できる女性

喜怒哀楽を裏表なく表現できる女性に、男性は安心感を覚えます。

「よく笑う女性」とも共通した理由となりますが、感情を察知しにくい男性にとって、わかりやすい女性はどう関わったらいいか、不安にならずにすむ存在です。

また、自分の気持ちを表現することが苦手な男性にとっては、喜びだけでなく悲しさや怒りも素直に表現する女性は、「こんなふうに気持ちを伝えてもいいんだ」「自分を隠さなくていいんだ」と、気持ちを解放してくれるような存在です。

人は自分がなかなかできないことを実現している存在に憧れを抱くのです。

喜び上手な女性

男性の「相手を喜ばせたい」「好きな人の役に立ちたい」という欲求を満たしてくれる女性は、男性にとって愛しやすい存在です。

「今日のお店おいしかった！●●君が選んでくれるところには間違いがないよね」「プレゼントのセンスがいい！」などと、自分がしたことに素直に喜び、上手に褒めてもらうことで、満足感を覚えます。そんな女性を男性は手放したくないと思うでしょう。

男性心理に寄り添い、無理なく上手にアプローチする方法をご紹介します。どれもすぐに取り入れられるものばかりですので、ぜひチェックしてトライしてみてくださいね。

今の感情を素直に伝える

たとえよく知る関係だったとしても、男性にとって女性の感情をくみ取るのは難しいと考えましょう。

自分は「今こう感じている」ということを、できるだけ伝えるようにしましょう。「楽しい」「うれしい」といった前向きな感情を伝えるのがおすすめです。

あなたの気持ちがわかりやすいと、男性も自分の好意を実感しやすくなったり、表現したりするハードルが下がります。

理解や称賛の言葉をかける

男性は自分で自分を認めたり、肯定したりすることが苦手です。仕事や女性とのかかわり方でも、放っておくと「何か足りなかったのではないか」「大丈夫だったかな」とすぐに反省モードになる人も多いもの。

そこで、女性側から積極的に、「いつも頑張ってるよね」などと褒めることで相手にマルを付けてあげましょう。

「●●君にとって今の仕事、すごく大切だよね」と、相手の気持ちを理解して寄り添ってあげることも、相手を肯定し受け入れていることになります。そんな女性に男性はハートを掴まれるでしょう。

感謝を伝える

男性は喜び上手、受け取り上手の女性が好き。そして、感謝の言葉は、「あなたがしてくれたことをしっかり受け取っていますよ」というメッセージになります。

何かしてもらった時は、ためらわずに、「ありがとう」「こうしてくれたことがとてもうれしかった」などと伝えましょう。男性は女性の役に立てていると思えて、さらにその女性に何かしてあげたくなります。

周囲のカップルの告白体験談をする

もし周囲に付き合い始めたカップルがいるなら、「あのふたり、彼から告白したんだって」などと、告白がうまくいったリアルなエピソードを伝えてみるのもおすすめです。

身近なカップルがうまくいった話は、自分のことに置き換えやすく、積極的に行動するきっかけになります。

この方法は、男性が自分に好意を持っているかもしれないと感じられるときに有効です。告白の成功談を話してみることで、あなた自身に好意があることをさりげなく示していることにもなります。

もし男性に告白してもらいたいと思うときは、女性側から告白しやすい雰囲気を作ってあげることも大切です。

もし気になる彼と付き合うことができたら、その幸せが未来までずっと続くことを願うもの。そこで、付き合いたての時期から時間の経過ごとに、押さえておきたい長続きの秘訣をご紹介します。

恋愛初期は、ふたりの時間を思い切り楽しむ

心理学において、相手と一緒だと何をしても楽しい！幸せ！という交際初期を『ロマンス期』と言います。

この時期は相手との価値観の違いにも寛容で理解したいと思います。また、けんかしても許すのが比較的簡単な時期です。人によってロマンス期の期間は異なり、半年から３年と言われています。

この時期は、とことんふたりの間で幸せや楽しさを感じるような時間を過ごすことがおすすめ。

後々ふたりの仲がうまくいかない時がきたとしても、この時期に楽しかった思い出がお守りとなり、「あの時に戻りたい」という気持ちが辛い時を支えてくれるはずです。

自分から愛する意欲を持つ

交際当初は、特別努力しなくても自然に相手のために何かしたい！喜んでほしいという気持ちは溢れ出るもの。そして、次第に相手への熱はトーンダウンしていくのも自然なプロセスです。

相手との関係性に慣れてくると、「恋人ならこうしてくれるのが当然！」などとつい独りよがりな思いを抱きがちですが、仲の良いパートナーシップを続けていくには、相手のために何かできることがないか、自ら意識して行っていくことが大切です。

例えば、相手の好きなメニューを料理したり、できるだけ気持ちをていねいに伝えたり、そんなささいなことでいいのです。ぜひ、大切なパートナーを労い、喜ばせることを試みてくださいね。

相手を信頼して弱みを開示し、時に頼ってみる

交際が進む中で、関係がうまくいかずに悩む時、気持ちを深堀りしてみると、「私は彼（彼女）の役に立てていない」「私は愛されるにふさわしくない」と思っていることがあります。

自分を肯定できなくなると、人からの愛情や優しさを受けるのが難しくなります。そして、相手に心を閉ざしたり、パートナーを当てにしたりせず、何でも自分だけでやろうとしてしまいます。

そうなると相手にも、「自分は相手の役に立てていない」という思いを抱かせてしまうことになり、ふたりの間の溝はいよいよ深くなっていきます。

そんな時は、「私これが苦手なんだけど、やってもらえないかな」「助けて欲しいんだ」などと、自分が苦手なこと、できないことを相手に素直にさらけ出してみましょう。

弱みを見せるのは相手を信頼しているからこそできること。弱みを見せられた側にもその気持ちが伝わり、お互いに本音を表現できる関係性を作りやすくなっていきます。

いいところもダメだと思うところも受け入れられたカップルの絆はとても強く、長続きするでしょう。

多くの男性は女性ほど感情を感じたり、察知したりすることが得意ではありません。そのため、自分自身の本当の気持ちさえわからないという人も少なくないものです。

そんな不器用とも言える男性の振る舞いや態度に隠れた心理を知ることで、女性側に向けられた好意に気付いてあげることができます。それだけではなく、男性心理や男心を理解することができれば、あなたの方から男性に近づき、幸せな恋愛へ発展させる可能性はグッと高まるでしょう。

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取材・文／小松ななえ

【監修】
近藤あきとしさん
カウンセリングサービス所属の心理カウンセラー。失恋・浮気・片想いといった恋愛の悩みをはじめ、不倫・離婚・セックスレスなどパートナーシップの相談、親子間の葛藤など家族関係にあらわれる問題の解消においてクライアントから非常に高い評価を得ている。人生の問題を通して心の奥深くに眠る「本来の願い」を掘り起こし、癒やしを通して人生を切り拓く力、自己成長を力強くサポート。理論を駆使した「心理分析」と、感覚を活用する「セラピー（心理療法）」の両面で感情を癒やすことを得意とする。自身の「うつ病」の回復過程でカウンセリングと出会い、人生の転機を得てカウンセラーへ転身。その実体験に基づくアドバイスの説得力から、「うつ」に悩む本人はもとよりその家族・援助者からも支援を求める声が集まっている。また自らの経験から、ハードワーク・燃え尽きの解消へのアプローチに長けており、問題の泥沼から抜け出すサポートを提供し続けている。
オフィシャルブログ：https://kondouakitoshi.blog.jp/